【旨味だけを抽出】至高のコーヒーの淹れ方の基本レシピを紹介します

本ブログは「自宅コーヒーの味方」というコンセプトで運用してます。

自宅でコーヒーを淹れ始めたものの、どうしても雑味が気になるってことありませんか?

  • 「なんだか煙っぽい味がする…」
  • 「パッケージのフレイバーが楽しめない」
  • 「豆が悪いのかな。口コミはいいのに…」

私も自宅コーヒーを始めてから、何度かこの現象に悩まされました。

豆が悪いのか。
淹れ方が悪いのか。

雑味・渋みがどう淹れても出ちゃう。

そんな時にぜひ試してもらいたいのが「至高のコーヒーの淹れ方」です。

始めた淹れた時は「淹れ方でこんなに豆の態度が変わるんだ。ミルクチョコレートのフレーバーが引き出せてる!」と歓喜。

感動のあまり喜びの舞を踊ったものです。

「至高のコーヒーの淹れ方」の特徴
  • 豆のもつ本来のフレーバーを楽しめる
  • 豆の個性的な味わいと甘さの余韻を感じられる
  • 雑味・渋み成分が溶けでる前に抽出を終わらせる

雑味・渋みにお困りの方はぜひ最後まで読んでいってください!

目次

「至高のコーヒーの淹れ方」の基本情報

考案者は誰?どんな人?

「至高のコーヒーの淹れ方」は世界的なブリューリストの畠山大輝さんが作成したものです。

畠山大輝さんの経歴
  • 2019年 ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ 優勝
  • 2019年 ジャパンブリュワーズカップ 優勝
  • 2021年 ワールドブリュワーズカップ 準優勝
    • 自分で用意した豆を使ってコーヒーを提供するオープンサービスで世界最高得点獲得

日本一を取った後に世界では2位という好成績を収めていらっしゃいます。
オリンピックでいう銀メダルですから、実力は十分でしょう。

そんな世界でも実力が認められている畠山さんの本がこちら↓

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この本のタイトルから世間では「至高のコーヒーの淹れ方」と呼ばれています。

本の内容は「ややプロ向きかな?」と思うものの、科学的な観点から「どうすればワンランク上のコーヒーを自宅で飲めるのか」がしっかり解説されてました。

家でコーヒーを淹れるなら、一読しておきたい本です。

「至高のコーヒーの淹れ方」の特徴は?

この淹れ方の特徴は、とにかく雑味・渋みがないことです。

私も『至高のコーヒーの淹れ方』を読んで初めて知りました。コーヒーは抽出する時間によって出る成分が全く違うんです。

苦味・雑味が目立って出てくるのは2分20秒を過ぎたあたりから。
「至高のコーヒーの淹れ方」では2分20秒で抽出を終えるため、苦味・雑味・エグ味・渋みなどのネガティブな成分がなく旨み成分だけを抽出することができます。

「至高のコーヒーの淹れ方」ってどうやるの?

ここからは実際の淹れ方の説明です。
考案者である畠山さんが解説している動画があるので、動画が見れる人はこちらをチェック↓

何度も動画を見返すのがめんどくさい。
一目で内容を確認したい!という人のために、全体像をまとめました。

「至高のコーヒーの淹れ方」基本レシピ

※ドリッパー、フィルターはお手持ちのものでOKです。

投目淹れる
タイミング
注ぐ湯量累計の湯量
1投目0秒30cc30cc
2投目30秒90cc120cc
3投目1分40cc160cc
4投目1分20秒40cc200cc
5投目1分40秒30cc230cc
ぜひスクショして淹れる時に見返してください。
投目淹れる
タイミング
注ぐ湯量累計の湯量
1投目0秒30cc30cc
2投目30秒90cc120cc
3投目1分40cc160cc
4投目1分20秒40cc200cc
5投目1分40秒30cc230cc
ぜひスクショして淹れる時に見返してください。

2分20秒で落とし切りを目指します。

やってみると分かりますが、注ぐ間隔が短いのでめちゃくちゃ忙しいです。
私も最初の数回は失敗。全然2分20秒で落ち切らず、フツーの淹れ方になっちゃってました。

慣れてしまうと、「クリアなのに美味しい」コーヒーが淹れられます。
朝のひと時が、より豊かによい幸福になる一杯が家でできちゃうので、ぜひチャレンジしてください。

「至高のコーヒーの淹れ方」味の調整法

基本のレシピを元にして、味の調整をしていきます。
調整法はめちゃくちゃシンプルでカンタン。湯温によって味を調整します。

ざっくり言えば調整はこんな感じ↓

  • 苦味・雑味が気になる→湯温を下げる
  • 雑味・苦味が気にならない→湯温を上げる

焙煎度合いでわけて説明します。

コーヒー豆が浅煎りの場合:85〜92℃

浅煎りの場合は、基本の85℃で淹れてみて「苦味・雑味」がなく豊かなフレーバーを感じるのであれば92℃くらいまで湯温を上げてみましょう。

湯温を上げることで、「苦味・雑味」は溶け出しやすくなりますが、豆のポテンシャルが高ければ温度を上げても問題なし。

湯温を上げることで、浅煎り特有のフレーバーを引き出していきましょう。

コーヒー豆が中煎りの場合:83〜88℃

基本の85℃で淹れてみて、「ボディが足りない」と感じれば温度を88℃まで上げる。
逆に「苦味・雑味」が気になるようであれば83℃まで下げてみてください。

83℃まで下げた場合、湯温が低過ぎて美味しい成分まで溶け出さず「薄いコーヒー」になる可能性があります。
その場合は、85℃のお湯にして注ぐスピードでコントロール。

具体的には3投目の淹れるタイミングを10秒早くして、2分10秒で落とし切りを狙います。

薄いコーヒー対策レシピ
2分10秒で落としきり。

投目淹れる
タイミング
注ぐ湯量累計の湯量
1投目0秒30cc30cc
2投目30秒90cc120cc
3投目50秒40cc160cc
4投目1分10秒40cc200cc
5投目1分30秒30cc230cc
ぜひスクショして淹れる時に見返してください。
投目淹れる
タイミング
注ぐ湯量累計の湯量
1投目0秒30cc30cc
2投目30秒90cc120cc
3投目50秒40cc160cc
4投目1分10秒40cc200cc
5投目1分30秒30cc230cc
ぜひスクショして淹れる時に見返してください。

湯温は85℃をキープする代わりに、抽出時間を短くして苦味・雑味を抑えます。
こういう工夫で美味しくなるからコーヒーは本当に楽しいです。

コーヒー豆が深煎りの場合:78〜83℃

深煎りの場合は、温度が高いと焦げたような炭っぽい、煙っぽいコーヒーになりがちなので低めのお湯でコントロール。

酸味と甘みをほどよく引き出してビタースイートな仕上がりになるようにします。
「いやいや、俺はボディの強いコーヒーが大好きなんだ」という方は90℃以上にしてガツンとした味わいを楽しんでください。

ビタースイートを味わいたい人はまずは80℃で淹れて、調整しましょう。
未抽出感が出るようであれば、中煎りと同様に淹れるスピードで調整してみてください。

「至高のコーヒーの淹れ方」でデカフェを淹れてみる

試しに「至高のコーヒーの淹れ方」で淹れてました。今回はPostCoffeeで購入した、こちらのお豆。

デカフェ コスタリカ タラス ハニー。
バターのなめらかさと、柑橘系のアロマ、蜂蜜っぽい甘さの余韻が長く味わえるデカフェのコーヒーです。

カフェインの取り過ぎは体に毒ですから、いくらコーヒーが好きでもデカフェは取り入れておきたいところ。

今回は4:6メソッドと比較してみたいと思います。

至高のコーヒーの淹れ方4:6メソッド
ドリッパーハリオV60カリタウェーブ
湯量230cc225cc
温度85℃88℃
抽出時間2分20秒3分30秒
挽き方中粗挽き
コマンダンテで27クリック
粗挽き
コマンダンテで29クリック
至高のコーヒーの淹れ方4:6メソッド
ドリッパーハリオV60カリタウェーブ
湯量230cc225cc
温度85℃88℃
抽出時間2分20秒3分30秒
挽き方中粗挽き
コマンダンテで27クリック
粗挽き
コマンダンテで29クリック

4:6メソッドでは、1番甘みの引き出しやすいカリタウェーブで至高のコーヒーの淹れ方と比較してみます。甘さの抽出度の違いがどうでるか。

至高のコーヒーの淹れ方ではフラワードリッパーがないので、形状の近いハリオV60を使いました。

普通に考えたら4:6メソッドの方が温度が高く抽出時間も長いので、苦味・渋みを感じやすいはず…。結果が楽しみですなぁ。

いざ抽出。

至高のコーヒーの淹れ方
4:6メソッド

どちらも色は琥珀色。香りも〜〜でいい感じ。
味わいの違いをまとめてみました。

  • 至高のコーヒーの淹れ方:バターのような滑らかさと蜂蜜っぽい甘さ。酸味・甘み・ボディのバランス。
  • 4:6メソッド:ライチを思わせる柑橘系の酸味が強い。後味にやや苦味が残る。

結論!どっちも美味しい笑。

苦味・雑味をほどよく抑えて酸味・甘みとのバランスをとってくれるのが至高のコーヒーの淹れ方でした。

淹れ方もそうだけど、そもそも豆のポテンシャルがめちゃくちゃ高い。
「デカフェなのに」って言い方は違いますが、デカフェ コスタリカ タラス ハニーは普通のコーヒーの感覚で飲めるからおすすめです!

まとめ|「至高のコーヒーの淹れ方」は豆の美味しいだけを抽出できて美味しい。

「豆の雑味が気になる、どうしても苦味が強く出ちゃう。」とお悩みなら「至高のコーヒーの淹れ方」をお試しください。

「至高のコーヒーの淹れ方」基本レシピ

※ドリッパー、フィルターはお手持ちのものでOKです。

投目淹れる
タイミング
注ぐ湯量累計の湯量
1投目0秒30cc30cc
2投目30秒90cc120cc
3投目1分40cc160cc
4投目1分20秒40cc200cc
5投目1分40秒30cc230cc
ぜひスクショして淹れる時に見返してください。
投目淹れる
タイミング
注ぐ湯量累計の湯量
1投目0秒30cc30cc
2投目30秒90cc120cc
3投目1分40cc160cc
4投目1分20秒40cc200cc
5投目1分40秒30cc230cc
ぜひスクショして淹れる時に見返してください。

2分20秒で落とし切りを目指します。

特徴は、苦味・雑味が濃く抽出される前に落とし切ることです。
コーヒーのうまみ成分だけを抽出できるので、雑味に邪魔されることなく豆のポテンシャルを楽しめます。

「ワンランク上のコーヒーの淹れ方を学びたい。」という人は、畠山さんの本『至高のコーヒーの淹れ方』もぜひお読みください!科学的にどうすればコーヒーが美味しくなるのか、かなり詳しく解説されてるので読めば強制的にレベルアップしちゃいます。

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¥1,725 (2025/03/21 18:34:22時点 Amazon調べ-詳細)

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