【淹れ方の基本】初心者が最初に覚えるべき「4:6メソッド」を画像付きで解説!

当ブログでは「自宅コーヒーの味方」というコンセプトで運用しています。

「家でコーヒーを淹れよう!」と始めたときに悩んだのが淹れ方でした…。

  • 「初心者がまず覚えるべき基本の淹れ方ってどれ?」
  • 「難しい、複雑なのはムリ」
  • 「1番簡単で美味しい淹れ方教えてくれー」

コーヒー業界って意外と「基本になる淹れ方」がないんですよね。そんな時に読んだのが『コーヒー一年生』でした。

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この本のレビューはこちらに書いてます。

読んで1番助かったのが基本になるコーヒーの淹れ方「4:6メソッド」を学べたこと。書いてある通りに淹れたら、スーパーの安い豆でもスタバのコーヒー以上の美味しさに笑。

「あ、自分で淹れるコーヒーってこんなに美味しいんだ」とホクホクな気持ちになりました^^

4:6メソッドはバリスタの粕谷さんが世界大会で優勝した時の淹れ方。世界チャンピオンと同じ淹れ方ができちゃうなんて感激ですねー。

今回は【世界チャンピオン考案!!初心者がいきなりスタバ超えしちゃう、4:6メソッド】の魅力をたっぷり伝えていきます!

この記事で分かること
  • 4:6メソッドの概要
  • 淹れ方
  • 味の調整方法

淹れるときラクなように、「スクショしておけばOK」な表も作成しました。ぜひ最後まで読んでいってください!

目次

4:6メソッドとは?「誰でも簡単に美味しく」がコンセプトで世界一になった淹れ方

4:6メソッドは、バリスタの粕谷哲さんが美味しいコーヒーの淹れ方を競う「World Brewers Cup」で優勝したときの淹れ方です。

コンセプトは「誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れられる」

何年も経験を積んだプロじゃなくても、普通の人が、めちゃくちゃ美味しいコーヒーを淹れられる。まさに自宅コーヒーにうってつけです。

このレシピは美味しすぎて、いまだに世界大会出場者がアレンジして使ってるんだとか。

4:6メソッドのすごいところ
  • 世界一のレシピなのに超カンタン
  • どんな豆でも美味しく淹れられる
  • 好みに応じて味をコントロールしやすい

実際、私も自宅コーヒーを始めて4ヶ月経ちますが、4:6メソッドを使い続けてます。
他の淹れ方も試すんですけど、淹れ方が複雑で「手軽に淹れたい」ニーズに合わなかったんですよね。

結局4:6メソッドの方が美味しいし笑。

4:6メソッド5つのポイント|簡単すぎる要点を解説!

4:6メソッドの核になる部分の説明をします。
結論、この動画を見れば全てわかります↓

TETSU KASUYA World Brewers Cup Championより引用

考案者本人が解説してるので、分かりやすいに決まってます笑。
動画が26分ほどの長尺です。

「要点だけ知りたい」という方は、5分で読める続きをご覧ください!

スクショ推奨

4:6メソッド淹れ方まとめ
  • 豆は粗挽きにする
  • お湯の量はコーヒーの15倍
  • お湯の温度は焙煎度で調整
    • 浅煎り…93°
    • 中煎り…88°
    • 深煎り…83°
  • お湯を5回に分けて、決まった時間に淹れる。
    • 1投目…0秒
    • 2投目…45秒
    • 3投目…1分30秒
    • 4投目…2分10秒
    • 5投目…2分40秒
  • 味の調整は淹れ方で
    • 酸味を引き出す…1投目を多めに、2投目を少なめに
    • 甘さを引き出す…1投目を少なめに、2投目を多めに
    • 薄くする…最後の3投を1〜2投で淹れる

4:6メソッドのポイント①豆は粗挽きにする

考案者・粕谷さんの思案した結果、4:6メソッドでは粗挽きがベスト。粗挽きのコーヒーはクリアな味わいでコーヒー本来の豊かな風味を感じられるのが特徴です。

お店で挽いてもらう場合は、粗挽きでお願いしましょう。

4:6メソッドのポイント②コーヒー豆の15倍のお湯を使う

お湯はコーヒー豆の15倍です。

「どのくらいのお湯を注げばいいんだろう…。」なんて悩みとはさよならしましょう。

表を作ってみたので参考にしてください◎

コーヒー豆とお湯の量
杯分コーヒー豆お湯
1杯(少なめ)10g150g
1杯15g225g
2杯(少なめ)20g300g
2杯30g450g
3杯(少なめ)30g450g

4:6メソッドのポイント③お湯の温度は焙煎度で変える

「お湯の温度の正解は何度?」と初心者は戸惑いますが、4:6メソッドでは基準になる温度が決まってます。

焙煎度とお湯の温度
  • 浅煎り…93°
  • 中煎り…88°
  • 深煎り…83°

一般にお湯の温度が高いほど成分が出て、苦味が強調されるようになっています。
コーヒーを淹れながら「ちょっと薄いかな?」と思ったら、一度ずつ温度を上げていくのが望ましいでしょう。

4:6メソッドのポイント④お湯を5回に分けて、決まった時間に淹れる。

淹れるお湯の量を5等分して、5回に分けて淹れます。

「このタイミングで淹れる」というのも決まってるので、誰でも間違うことなくパーフェクトに淹れられます。

たとえば、コーヒー豆が15g、20gの場合は以下の淹れ方。

投目淹れる
タイミング
豆15gの湯量豆20gの湯量
1投目0秒45g60g
2投目45秒45g
(合計90g)
60g
(合計120g)
3投目1分30秒45g
(合計135g)
60g
(合計180g)
4投目2分10秒45g
(合計180g)
60g
(合計240g)
5投目2分40秒45g
(合計225g)
60g
(合計300g)
必要だったらスクショしてね◎
投目淹れる
タイミング
豆15gの湯量豆20gの湯量
1投目0秒45g60g
2投目45秒45g
(合計90g)
60g
(合計120g)
3投目1分30秒45g
(合計135g)
60g
(合計180g)
4投目2分10秒45g
(合計180g)
60g
(合計240g)
5投目2分40秒45g
(合計225g)
60g
(合計300g)
必要だったらスクショしてね◎

「今日はじめてコーヒー淹れます!」という人もこの通り淹れれば美味しくなります笑。

4:6メソッドのポイント⑤湯量の調整で味をアレンジできる。

お湯の量で好みの酸味・甘味・濃さに調整できます。

そもそも4:6メソッドは、お湯の40%で味が決まって60%で濃さが決まることから名付けられました。言い換えると1〜2投目で味が決まって、3〜5投目で濃さが決まります。

1〜5投目の役割
  • 1投目…酸味を抽出する
  • 2投目…甘味を抽出する
  • 3〜5投目…濃さを調整する

この役割を元に、好みの味のコーヒーをアレンジができます。
調整の仕方はこんな感じ↓

味の調整方法
  • 酸味を出したい → 1投目の湯量を増やす。
  • 甘みを出したい → 2投目の湯量を増やす。
  • 軽めにしたい → 3〜5投目を1〜2投で淹れ切る。

たとえば20gのコーヒー豆、お湯の量300gで考えてみましょう。

酸味と甘さの調整は1〜2投目

投目基本の淹れ方酸味を出す甘さを出す
1投目60g80g40g
2投目60g40g
(合計120g)
80g
(合計120g)
コーヒー豆20gの場合

濃さの調整は3投〜5投目

投目基本の淹れ方少し軽めにかなりライトに
3投目60g90g180g
4投目60g90g3投で注ぎ切り
5投目60g4投で注ぎ切り
コーヒー豆20gの場合

たとえば20gのコーヒー豆、お湯の量300gで考えてみましょう。

酸味と甘さの調整は1〜2投目

投目基本の淹れ方酸味を出す甘さを出す
1投目60g80g40g
2投目60g40g
(合計120g)
80g
(合計120g)
コーヒー豆20gの場合

濃さの調整は3投〜5投目

投目基本の淹れ方少し軽めにかなりライトに
3投目60g90g180g
4投目60g90g3投注ぎ切り
5投目60g4投注ぎ切り
コーヒー豆20gの場合

私は苦味と甘さのバランスのとれたコーヒーが好きなので、1投目の湯量を少なめにして2投目を多くすることがよくあります。

好みや豆に合わせて簡単に調整できるので本当に万能な淹れ方ですよ◎

【初心者が120%分かる解説】4:6メソッドの淹れ方

最後に4:6メソッドの淹れ方を初心者でも120%分かるように解説していきます。
初めてコーヒーを淹れる時に手元で確認しやすいようにしました。ぜひチェックしていってください!

4:6メソッドで用意するもの

4:6メソッドに特別な道具は必要ありません。
コンセプトの通り、普通の人が気軽にコーヒーを美味しく淹れられるようになっております!

4:6メソッドに必要な道具
  • コーヒースケール(キッチン用のはかりとタイマーでもOK)
  • 温度計
  • ドリップポット
  • ドリッパー(ハリオV60がベスト)
  • コーヒーフィルター
  • 粗挽きのコーヒー豆

最終的にはこんな感じで準備できれば完璧です。

コップに直接ドリップできるので、左上にあるコーヒーサーバーはなくてもOK。

4:6メソッドの基本の淹れ方

ここからはいよいよ淹れ方です。今回は1番ベーシックな淹れ方でコーヒー豆20gで解説していきます!

ベーシックな淹れ方

淹れる回数淹れるタイミングコーヒー豆20gのお湯の量
1投目0秒60g
2投目45秒60g (合計120g)
3投目1分半60g (合計180g)
4投目2分10秒60g (合計240g)
5投目2分40秒60g (合計300g)

淹れ方は全部で9ステップ

4:6メソッドの淹れ方(2杯分)
  1. 20gのコーヒー豆と300mlのお湯を用意
  2. ドリッパーにコーヒーフィルターをセットして湯通し
  3. 粗挽きにしたコーヒー豆をセット
  4. タイマーをスタートして、60gのお湯をゆっくり注ぐ
  5. 45秒経ったら、60gのお湯をゆっくり注ぐ
  6. 1分30秒経ったら、60gのお湯を注ぐ
  7. 2分10秒経ったら、60gのお湯を注ぐ
  8. 2分40秒経ったら、60gのお湯を注ぐ
  9. 3分30秒でコーヒーが落ち切ったら完成

9ステップ!?

「難しそう、面倒そう」に思うかもしれませんが、やってることは60gのお湯を5回に分けていれるだけ。
超単純な淹れ方なのでご安心ください笑。

それでは解説していきます!

今回使う豆

新宿の1946年創業の老舗、ヤマモトコーヒーで仕入れた「ブラジルオーガニック」。
中煎りで甘味と酸味のバランス型です◎

STEP
コーヒー豆20gとお湯300mlを用意

まずは粗挽きにしたコーヒー豆20gを用意。

お湯を以下の設定温度で沸かします。

焙煎度とお湯の温度
  • 浅煎り…93°
  • 中煎り…88°
  • 深煎り…83°

間違っても沸騰したお湯を使わないようにしましょう。
お湯の温度が高ければ高いほどコーヒーの雑味まで溶けてしまって、渋いコーヒーになってしまいます。

温度計でしっかり測るか、温度計付きのドリップポッドを用意しましょう◎

STEP
ドリッパーにコーヒーフィルターをセットして湯通し

セットしたら、満遍なくコーヒーフィルターにお湯をかけて湯通ししましょう。器具を温めつつ、紙の匂いを落としていきます。

コーヒーは温度が下がっていくと風味も変化していく飲み物。サーバーやマグカップを温めることでより一層美味しく飲めます。

STEP
粗挽きにしたコーヒー豆をセット

器具が温まったらお湯を捨てて、粗挽きしたコーヒー豆をセット。

コーヒー豆を20gいれて平にする

平にするときは、ドリッパーをもってトントンたたくと簡単です。

STEP
タイマーをスタートして、60gのお湯をゆっくり注ぐ

さっそくドリップです。

スケールを一度0gにしてタイマーをスタート。60gをゆっくり注いでいきます。

ゆっくり60g注いで、45秒までしっかり蒸らしていきます。
(プラスマイナス5gくらいは気にせずでOKです。気楽にやりましょう。)

この1投目で酸味を引き出します。

STEP
45秒経ったら、60gのお湯をゆっくり注ぐ

45秒経ったら、追加で60gのお湯をゆっくり注ぎます。
ここでは合計120gを目指していきます!

この2投目では甘みを引き出していきます。

STEP
1分30秒経ったら、60gのお湯を注ぐ

ここからは苦味の抽出です。
1分30秒経ったら、60gのお湯を注いでいきます。
合計で180gを目指しましょう。

STEP
2分10秒経ったら、60gのお湯を注ぐ

2分10秒経った60gのお湯を追加。
合計で240gです。6の段なので覚えやすいですね笑。

STEP
2分40秒経ったら、60gのお湯を注ぐ

いよいよ最後の5投目。2分40秒で60gのお湯を追加。合計は300gです。
3分半まで落ち切りを待ちます。

STEP
3分30秒でお湯が落ち切ったら完成

ドリッパーを外して、コーヒーを味わいましょう^^
※もし3分30秒になってお湯が落ち切らない or 飲んでみて雑味が気になるなら、コーヒー豆が細かすぎです。粗挽きにしてみてください!

まとめ|自宅コーヒー初心者は4:6メソッドから淹れるべし。

最後に4:6メソッドの淹れ方をまとめます。
いろいろ書いてますが、大切なのは粗挽き・15倍のお湯、淹れるタイミングだけです。

4:6メソッド淹れ方まとめ
  • 豆は粗挽きにする
  • お湯の量はコーヒーの15倍
  • お湯の温度は焙煎度で調整
    • 浅煎り…93°
    • 中煎り…88°
    • 深煎り…83°
  • お湯を5回に分けて、決まった時間に淹れる。
    • 1投目…0秒
    • 2投目…45秒
    • 3投目…1分30秒
    • 4投目…2分10秒
    • 5投目…2分40秒
  • 味の調整は淹れ方で
    • 酸味を引き出す…1投目を多めに、2投目を少なめに
    • 甘さを引き出す…1投目を少なめに、2投目を多めに
    • 薄くする…最後の3投を1or2投で淹れる

味の調整は慣れてきたらでOK!
まずはベーシックな淹れ方を覚えちゃいましょう。

せっかくなので、明日淹れるコーヒーは4:6メソッドでぜひとも淹れてみてください◎

目次