【おすすめ本】『熟眠者』読んだら熟眠できるのは間違いない。

『熟眠者』読みましたー。睡眠のメカニズムや寝るためのテクニックが300P弱でキレイに収まってる本でした。。

しかも2020年刊行の『Sleep,Sleep,Sleep』に加筆、修正をしてるんで、最新の研究とか載ってて知識がアップデートされてて、非常に充実してました。

『熟眠者』に書いてあったことを抜粋

睡眠でなぜ太りやすくなるのか?

睡眠でどのくらい生産性は上がるのか?

睡眠で記憶力が上がるメカニズムとは?

他にも眠れるテクニックや、いびきの恐ろしさなどなど「睡眠について知りたいし、もっと深く眠りたい」って人にはお勧めできる内容でした。

ただ、残念だったのはすご〜く日本語が読みにくい箇所が多かった点ですかね…。

訳しにくい英文だったのか、訳者さんがそんなに上手くないのか分からないんですけど、「ん?どういう意味?」と分かりにくい文章が散見されてるのがマイナス評価です。

今回は、『熟眠者』で面白かった睡眠ネタを書いていきたいと思いまーす。

目次

寝てる間に、明日のための脳のスペースを確保する

日中、私たちの脳はめまぐるしく働いてます。目や耳から入る情報をずーっと処理しつつ、仕事では前頭葉をフル回転させて理性的な判断で脳みそフル回転。

眠るころには、脳みそはクタクタになって疲弊しているわけです。

脳は夜の間、次の日に必要となる空き容量を十分に確保するために、新たに形成された神経細胞の接合の大部分を除去していく。

『熟眠者』 クリスティアン・ベネディクト / ミンナ・トゥーンベリエル

つまり寝てる間に、いらない情報を効率よく忘れて、必要な情報のみを長期記憶に保存してるんですね。優秀な家政婦が夜勤で働いているみたいです笑。

つまり睡眠によって記憶の操作を行なっているんです。

  • 大切な記憶は、長期記憶に保存
  • どうでもいい記憶は、すっきり忘れる

そうやって、大事なことを覚えてつつも次の日も学習できる準備をしているわけです。やっぱ睡眠は大事ですなー。

ちなみに、この睡眠中にスキルの習得も記憶化されます。

  • ピアノの指の動かし方
  • 野球のバットの振り方
  • タイピングの仕方

こういう体で覚える系のものも、実際に覚えるのは寝ている時。睡眠を削って、勉強したり練習したりするのは科学的にはナンセンスな訳です。

快眠だと衝動的になりにくい

「やっぱりかー!」と思ったんですけど、睡眠は衝動性を抑えるようです。

・貯金が少なくなる

 ちょっと変わっているのが、2011年にデューク大学から出た論文。これによれば、睡眠不足によりリスクの高い投資やギャンブルに手を出しやすくなるんだとか。

『パレオダイエットの教科書』 鈴木祐

睡眠不足は貯金が減るって前情報があったので、快眠で衝動性が減るというのは納得の理屈。

貯金は欲望と衝動をどれだけ理性で抑えられるかですからね笑。

もちろん貯金だけではなく、理性的になれるのはあらゆる場面で活躍します。

  • 甘いものを我慢する
  • 仕事でミスした時に報告する
  • 運動を継続する

言い換えると、睡眠の質が高いと、衝動に動かされる人生じゃなくて、自分が選んだ人生になる。ということ。瞬間の快楽に突き動かされる人生ほど悲しいものはありませんから。

一晩寝不足で脳の老廃物が5%増える

寝ている時に、私たちの脳は回復をしているわけなんですけど、1日寝不足になるだけで5%も老廃物(アミロイドβ)が増えるらしいです。

ちなみに、まだ科学的に確定している様子ではないんですけど睡眠不足はアルツハイマー病の原因の可能性が指摘されているんだとか。そりゃ脳にゴミが溜まってたらボケそうな感じしますもんね…。

睡眠不足で、集中力が下がり、記憶力は落ち、肌の老化も促されることも考えると、ほんと人生すべてがダメになっちゃうよなぁ。。。パフォーマンスがダメで社会から評価されず、見た目も老けてて、最後はボケるってのはなかなかにしんどい。

幸せな人生のためにも7〜9時間の睡眠をぜひぜひ取ってください。

寝不足が辛いなら、睡眠について知ろう。

現代人はフツーにしてたら寝不足になります。原始の世界とはまったく違う現代。夜も明るいし、スマホのような刺激物はそこら中にあるし、不安とストレスの要因も多すぎるし…。

フツーにしてたら寝不足になるのは、当たり前。睡眠はもはや自然現象ではなく、努力して手にいれるスキルだと私は思ってます。

今まで良かった本で言うと『SLEEP』『熟眠者』あたりが綺麗にまとまってて、快眠体質になれると思うので、気になった方はチェックしてみてください。

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